「CP+2015」

皆さん、こんばんわ^^


昨日は早朝より高速バスを使って都内へと行って参りました。


と、いいますのも・・・一つはかねてより一度お伺いしたかった「破錫」作家の秦成和(はだ せいわ)さんの工房を尋ねる為。

もう一つは、私の作品を飾って下さっている「CP+2015」を見に行く為でした。


秦さんとは新宿リコーペンタックスさんでの写真展の際にもお話させて頂き、「いつか工房にて実物を手に取って見させて頂きたい!」と言っていたのが遂に実現出来ました♪


いやぁ、本物の「破錫」・・・格好良い。

これを熊も倒せそうな秦さん(褒めてます が金槌でもって魂込めて叩きまくっているのを想像すると・・・その重さや鈍い輝き、造形の一つ一つに何かを感じずにはいられません。


また、秦さん自身のお考えやこだわりを聞いていて強く共感&感動しました。


「破錫」という名称や技法も自分自身で編み出し「勝手にそう言ってます。他にやる人いないから世界で僕ひとりですが」なんて笑って仰っていましたが・・・この世界で新しい事をやるというのは本当に怖い事だとも思います。

本来はそうなってはいけない事や、普通はやらない事なのだそうです。

最初はほとんどの人から「ヒビなんか入れてどうすんの?」なんて全否定もされたそうです。


でも、自分自身がその作品に自信を持っていて作りたいものを作っていたのでほとんど気にならなかったと。


誰に何を言われようとも秦さん自身が美しいと感じるのであればそれで良いんだろうなと感じました。

それが「芯」なんでしょうね。


私自身も自分で額を手作りしたり和紙にプリントし始めた頃は「そんな事出来るの?」「これって写真なの?」なんて言われることもありました。


それでも続けてこられたのは、私自身も誰にも譲れない「芯」があったからなのかもしれません。

まぁ・・・ただただ好きで続けているだけではありますが(汗)


ただ一つ、「これ好きだ。」と仰って下さる自分以外の誰か。この存在はたぶん秦さんにとっても僕にとっても自分では生み出せないとても大きなパワーの源になっているのだと思います。


それで・・・なんだかもうガンダム世代(笑)という事もあってお話が盛り上がっちゃって盛り上がっちゃって昼食もすっかり忘れて滞在予定時間を余裕でオーバーしてしまいました(汗)


そして、急ぎ足で「CP+2015」へ。

会場に到着した時にはすでに16時過ぎでした(汗)


アワガミファクトリーさんの位置は事前に地図で調べていたのですぐに見つかり・・・

「おぉ~私の和紙作品が本当に掛軸になってる!」


この日はいつもお声掛けして下さる担当の工藤さんに加えて、アワガミファクトリーのプリント技師である郷司さんまで会場にいらっしゃいました。

郷司さんとは3年ほど前に都内で行われた和紙プリントセミナー以来にお会いさせて頂き、なんとも懐かしくもあったのですが「長瀬さんの作品、毎年プリントさせて貰ってますから^^」なんて仰って下さって嬉しかったです。


いやぁ、私自身も以前から掛軸的な展示というのはやってみたかったのですが・・・実際に形になってみるとなんとも雰囲気があって格好良いですね。


モノクロ調の低彩度作品はごくごくシンプルにモノトーンに。

桜の縦構図の作品は同系色の布でまとめてモダンでお洒落な雰囲気に。


二幅の掛軸がバランスよく品よく展示されていて、見ていて作者冥利に尽きました。

お客様の反応も良く、質問も多いとのことで嬉しい限りです。

実際に私の目の前でもかなりじっくりと見て下さる方もいらっしゃいました。


とてもクオリティ高くこのようなとても大きな会場で素敵に飾って頂いて本当にありがとうございました。


これからも少しでも沢山の方に作品を見て頂けるよう一歩一歩進んでいけたらなと思います。