確信と革新

皆さん、こんにちは。

 

先日ようやく・・・フィルムの現像&引き伸ばしが完了致しました。

使用フィルムは FUJICHROME PROVIA 100F PROFESSIONAL です。

デジタルカメラから写真に没頭し始めた私がなぜ今になってフィルム撮影をしているのかと言いますと、それは今は亡き師の言葉にあります。

「デジカメのホワイトバランス”太陽光”はデイライトフィルムの色を元に作られている。だから、フィルムでも写せる色なんだよ。」と。

 

私はその言を元に「WB太陽光はフィルムの色、だから日の出前の時間に撮影している青い色は本物の色」として撮影し続けています。

もちろん「フィルムの色=本当の色」ではないです。ただ、当時フィルムも扱った事のない、暗室に入った事もない自分にとってフィルムという世界は憧れでもあり…本物だと認識していました。

そこから早朝のわずかな時間に世界のすべてが青被りして写る「青い時間」の撮影へと没頭していったのです。

 

ただ個展会場でも「これはフィルムでも撮れる色なんです。本物の色なんです。」なんて声高にお話しておりますが…実際にそのフィルムの色を見たことがなかったのです(汗)

ですので、NikonF4にRDPⅢを詰め、NikonD800Eの横に設置して同じ条件で撮影してみたという訳です。

 

そして現像されてきたフィルムを見て驚きました。

本当に青い…(イマサラカーイ

しかも光に透かして見るものだからこれがまた本当に輝いているようで堪りません。

 

さらに一般的なグロスペーパーに焼き増しして貰いましたがややマゼンタ(青紫)がかっているような素敵な青色でこれもまた堪りません。

今更ながらに感想が逆な気もしますが「やった、フィルムでもこの色に出るんだぁ」と感動しました。

我が師の言葉と私の信念は間違っていなかった。

 

さらにさらに実は最近撮影している打ち上げ花火・手筒花火・鮫・海月などもWB太陽光で撮影し色補正を特にしておりません。(演出として銀残しや色を弱めているものはあります。)

デジタル写真はレタッチも含めれば本当に自由自在です。どのようにもどんな色にもイジれます。

でも、だからこそ私は今のこの自分の出している色を、自分が現場で撮影画像を見た時の感動を大切にしていきたいなと改めて思った次第です。