そこに立つ意味

WB「晴天」で撮影後、無修正Jpeg変換(撮って出し)
WB「晴天」で撮影後、無修正Jpeg変換(撮って出し)

6月16日早朝 AM4:03:34

覚満淵は霧に囲まれてとても幻想的な一瞬を見せてくれました。

 

私の横には

「うわぁ・・・こんな綺麗な場所が本当にあるんだね。」

と声を弾ませる女性が一人。

 

その方は、ご高齢と大病と震災と様々な苦難を乗り越えてこの場所にやってきました。

 

兵庫から。

 

最初に私が連絡を頂いた時は「一度でいいから覚満淵で撮影してみたい。」という一言でした。

詳しく聞いてみると、以前私が寄稿させていただいた「デジタルカメラマガジン2014年9月号」での特集「写真家おすすめの朝の絶景スポット・覚満淵」を読み、なんとしても自分も一度そこへ立ってみたかった。のだと。

 

実際には私は団体での撮影会としてはご案内していましたが、個人でのご案内はしたこともする予定もありませんでした。

ただ、電車で兵庫から群馬までいらっしゃりビジネスホテルに前泊してでも行きたい。という気合いに押されたのです。

 

ただ、せっかくいらっしゃって頂いても相手は自然。

最悪霧が出ないかもしれない・・・突然の大雨や強風などで撮影すら出来ないかもしれない。という不安もありました。

 

が・・・覚満淵はこのような一瞬を見せてくれたのです。

 

そのような状況の中、私はなによりもその方が「本当に綺麗だね。」「こんな風に見える時間があるんだね。」「素晴らしい。」「美しい。」としきりに感動している姿に・・・感動してしまいました。

 

 

かの宮﨑駿監督も「気付かないだけで世界は本当に美しい。」と仰られていました。

この方のそんな後ろ姿を見ていて・・・改めて、私もその美しさに気付かせて貰いました。 

 

「次は地元の風景をもっともっと撮ってみたい。」と仰られていたこの方が、これからどのような世界を目にするのか、今から楽しみです。

 

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コメント: 6
  • #1

    山本 正治 (火曜日, 20 6月 2017 09:47)

    幻想的な霧の中で浮んだ島の表情が素敵です。
    一度行ってみたいところです。

  • #2

    長瀬正太 (火曜日, 20 6月 2017 16:30)

    山本さん

    コメントありがとうございます。
    私自身このような場所に出会えて本当に幸運だったなと感じています。
    群馬まで来てしまえばとてもアクセスしやすい場所だと思いますので、ぜひぜひお出掛けになってみて下さい。
    また、私がご案内致します撮影会も企画いたしますのでそちらも機会が合いましたならばぜひ。

  • #3

    群馬県民 (金曜日, 23 6月 2017 12:22)

    私も先日ココに撮影に行きました。曇っていましたが急に霧に包まれ良い(個人的に)写真が撮れました。晴れても霧に包まれても綺麗な、素晴らしい景色を見せてくれる覚満淵は大好きな撮影スポットです。いいお話をありがとうございました。

  • #4

    長瀬正太 (木曜日, 29 6月 2017 14:34)

    こちらこそ、ブログを読んで頂きありがとうございます。
    覚満淵は霧が出やすく漂いやすいので私も大好きな撮影スポットです。
    良い霧に出会えて良かったですね。
    私もこれからもずっと通い続けたいなと思います。

  • #5

    関 和貴 (金曜日, 30 6月 2017 15:29)

    先日はありがとうございました。

    初めて行った場所でしたが、とても幻想的でお気に入りの場所になりました!
    あの後、ネットにて様々な覚満淵の作品を見ましたが、四季折々、時間帯によって変わる表情をもっと見たいと強く感じました。

    あの時は兵庫県の女性のお話を詳しく聞きませんでしたが、とても心暖まるエピソードでステキですね!
    覚満淵でまたお会いできたらと思います。

  • #6

    長瀬正太 (金曜日, 30 6月 2017 17:24)

    関さん
    先日は現地での偶然の出会い、楽しかったですね。
    あんなに良い状況はなかなか出会えないので本当に幸運だったなと思います。

    あの場所は四季折々さまざまな表情を見せてくれますから、ぜひぜひこれからも通ってみて下さい。
    関さんも「こんなに綺麗な場所があるんですね。」と仰っていましたよね。
    心からそんな風に感じられる事がとても大事なのだと・・・常々思います。