思い入れ

「深響(しんきょう)」 銀残し処理
「深響(しんきょう)」 銀残し処理

皆さん、こんばんわ。

 

先日、新海誠監督の「君の名は。」の2回目を観てきました。

1回目よりも深く物語を楽しめましたし音や声、音楽と映像とのリンクもさらに深く楽しめました。

 

そこでふと思ったのは・・・「思い入れ」

 

アニメは1秒間に24枚の絵で動かすそうなのですが、例えば「握手をするシーン(2秒)」とあったとします。

そうなると、握手をするまでの手や指をじっくり観察し、どのように動くか考え、48枚の連続した手の絵を描くことになるわけです。

 

たぶんきっと自分の手や指を見ながら描くと思うのですが・・・そうなるとだんだん

「あ、自分の爪ってこんな形をしていたのか。」

「あ、人間の指の関節ってこんな風になっていてこんな風に動くのか。」

「手のシワや毛、質感ってこんな風になっていたのか。」

なんて、自分の事なのに自分でも知らなかった事を見つけながら黙々と描き続けるんだろうなと。

 

それだけ1点を見つめて描き続けていると、そのうち自分の手や指、描かれ動いている手が愛おしく感じるのではないだろうか。

 

さらに、新海誠監督の一番最初の作品は「たった一人で映画一本分の絵を全て描いた」そうです。

 

ただ動いている洗濯機や駅のホーム、何気ない坂道や林立する高層ビル群。

見たこともないロボットや地球外生命体。

 

もう一枚一枚描いた全てが可愛くって可愛くって仕方がないくらいに思いが入っていくのではないだろうか。

 

では「写真は?」

自分にとっての写真はどうだろう?

自分は自分の写真にどれだけの「思い入れ」が出来ているだろう?

 

そう思うと、別に「負けたくない。」ということではなく・・・ただただ自分ももっともっと1枚に思い入れをしていきたいなと実感する。

 

どうしてそこでシャッターを押すのか。

どうしてそのカメラ操作をするのか。

どうしてそのシャッタースピードで撮るのか。

どうしてそのレタッチをするのか。

 

もっと良くなるはず、もっと良く出来るはず。