皆さん、こんばんわ。
今日はずっと観たいと思っていた「タワー美術館ランキング」(高崎タワー美術館)という日本画を中心とした企画展示を観てまいりました。
いやぁ・・・素晴らしい。
本当に素晴らしい作品の数々で絵の前の鉄製の敷居をぶっ倒す勢いで見入ってしまいました。(実際に倒しましたが(汗))
面白いもので、こういう時に自分がどのような風情のものを好み、どのようなものには興味を示さないのかはっきりと出ますね。
私はやはり淡い霧や光の陰影でうっすらと描かれた世界観や、とにかく桜の花びら一枚一枚、すすきの穂一つ一つといった細かな部分までの繊細な描き込みに心奪われるようです。
特に牧進先生のススキや中島千波先生の桜、そしてやはり東山魁夷先生や平山郁夫先生の何とも言えない世界観の奥深さにやられました。
「神は細部に宿る」といいますが・・・本当に緻密でどこまでも丁寧な筆の一つ一つが何千何万と折り重なって作品が出来上がっているのだと思うと溜息しか出ません。
また、おこがましい事ですが・・・「うぅ、金や銀、パールなどのキラキラが使えていいなぁ。」「一回塗った上に薄和紙を貼ってさらに上から描くとか奥深さが出ていいなぁ。」ですとか「盛り上げたり凹ませたり重ね塗りしたり塗り残したりと色々な技法があっていいなぁ。」だなんて羨ましがっておりました(笑)
まぁ、それを写真でやったら一番大切な「写真のリアリティ」がなくなってしまうので私は私の道を突き進むだけなのですが。
また、構図や画面構成での見せ方なども勉強になりました。
特に花やススキなどを画面の端でどのように切るのか。ですとか、がっちり構図に当てはめつつもしっかりどこか外してくる感覚ですとか。
四角に囲まれた世界のどこに主役を置くのか?
どのようなラインをいくつ、どのような間隔(感覚)で置くのか?
こういった感覚は沢山の(自分の好きな)素晴らしい作品を見て磨いていくしかないのだと思っているので・・・すごく刺激的でした。
そんな刺激で心が熱くなり「写真だって、写真だって、すごいんだから!」と思いつつ仕上げた作品が上の写真です。
いつか、こんな自分の写真を大きな作品に仕上げてああいった場で発表出来たら・・・良いなぁ。
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Adrianne Kierstead (火曜日, 24 1月 2017 21:37)
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